レオス・カラックス監督『Merde(メルド)』エキストラ募集!に参加してみる その3
その2はこっち
http://d.hatena.ne.jp/miedom/20071118/1195392599
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そして2日目の2007/11/18(sat)
今日はテレコムセンター駅の改札前で09:30集合だったんで昨晩はきちんと酔いつぶれてから寝て普通に睡眠時間確保
しかし昨日の待ち時間を見物がてら殆ど立っていたせいでどっかぶつけたんじゃないかってくらい腰が痛い
ちなみに昨日買ってきたカメラマンぽく見えると判断した上着だが
今朝になって着てみたら腕周りが広くてウンザリしたので今日はもう出演をあきらめてフラッシュ焚きに専念しようと記者にもクルーにも見えない自分好みの出鱈目な格好(後1回着たら洗濯しようセット)で出発(ウンザリした上着はトウチャンに「フラッシュありがとう」なんて送ったもんかと画策中)
09:30集合の20分前くらいに集合場所に到着
担当者さんに持参の外付けフラッシュを付けたE-300を見せて「これ小道具に使えませんかね?」と尋ねたら「全然使えると思いますよ!」と
良かった
今日の撮影は両脇がオフィスビルで真ん中が吹き抜けのこの建物みたい
吹き抜け部分を1Fから見上げるとこんな感じ
この建物って多分全館禁煙だろうなさあカラックスどうする
最初の撮影は吹き抜け下部の最上階の5Fで始めますということでエキストラ全員5Fに移動して待機
今日のエキストラは全部で30人弱くらいかな
ほとんどがスーツ姿
差し込む日光が暖かく昨日の超寒い外での撮影を思い出す
すぐにレオス・カラックスが1Fから入って来たので吹き抜け部分から観察
今日もサングラスをかけている
しばらくして5Fに上がって来て色々スタッフと話した後で1Fに降りていった
その後スタッフ1人が5Fにあがって来て「すいません最初の撮影場所が1Fに変更になったので移動お願いします」
ありがちだな
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エキストラの募集要項に寄ると今日のシーンは
http://yanaken.cocolog-nifty.com/extra/2007/10/merde_0b8d.html
場所 :空港
場面 :来日したフランス人弁護士が、日本の報道陣に囲まれる。
役柄 :日本の報道陣 20〜50代 男女
キャビンアテンダント 20〜30代 女
最初は報道陣が来日した弁護士をArrivalで撮影しながらわーわー呼びかけるシーンのようだ
1Fのロビーに柵を立てエキストラをぎゅうぎゅうにする
スーツ姿が前面で私服の連中が後ろに回る
オレは今日はフラッシュ焚きに専念するつもりなので1番後ろの1番角に移動
いやもう昨日の極寒の外での撮影に比べたら何でもいい
カメラと腕章を配った後で撮影に入りカメラを配られた人達はフラッシュを焚きつつ後は全員で弁護士の名前やらこっち向いてーなどとわーわー叫ぶ
途中で何度か監督がカメラの位置を変えたり日本人スタッフが叫ぶワードを変更させたり
オレのカメラも当初はオレの隣に居た長髪の人(その人も記者に見えるかかなり疑問だがレオス・カラックスに前に来いと言われて移動してた)に手渡され前面で活躍出来たようで何より
オレは弁護士の名前を出鱈目に後ろから叫んでるくらい
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その次は弁護士がArrivalから出てきたところを撮影
オレの日本語だとさっきと同じシーンじゃないの?と思うだろうが撮影カメラの向きが180度違うと思ってくれ
おそらくさっきの報道陣のカットと編集してうまいことやるんだろうな
1Fのホールのエスカレーターの角を使って空港のArrivalを再現して撮影開始
フラッシュ班出動
あらん限りのフラッシュをエキストラ/スタッフが持ち弁護士が登場した直後に「フラッシュ」の合図で焚きまくり
それでも光が足りないと何度もフラッシュ班の移動と撮り直しが続く
通行人の人数をさんざ調整したりで2つ目のシーンが終わったのが12:30くらい
昼休みになって弁当とお茶が配られる
弁当の配給所に向かう途中で
うぎゃあドニ・ラヴァンが居る!!!
弁当持ってるし!!!
(エキストラの参加目的達成)
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今日も弁当は肉魚揚物の3種
昨日に引き続きオレは魚をチョイス(ドニ・ラヴァンは何を選んだんだろう)
並ぶのがイヤなのでだらだらした後で弁当を受け取り座席確保してからトイレで手洗いうがいしてさあ食べようなんてタイミングの12:40にスタッフが「13:00に撮影再会するので集合してください」
いやオレ野郎にしたら喰うのとんでも無く遅いのに
食べ物を残すのがイヤなので無理矢理急いで喰って昨日同様今日も気持ち悪くなった
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午後のシーンは空港での取材シーンと説明されて腕章と昨日と同じような小道具がそれぞれ配られる
そして5Fに再び移動
エキストラは大きな円形の吹き抜けを挟んで撮影を開始し始めた場所の反対側で待機になった
吹き抜けのデカさで撮影場所まで距離があるせいで何をやってるのかよく分からん
撮影位置を決めたりなんだりで待ち時間が発生する度にカラックスは建物の外までタバコを吸いに行く
5Fまで戻ってくるときに休日だから止まっていたエスカレーターをトントン素早く登って来たのに軽く驚く(吹き抜けの反対側からなのでよく見えた)
その内エキストラ配役担当の人と小道具の人が交代で幾つもスーツケースを持ってきて腕章外して空港の通行人やってくれと指示
とりあえず舞台は空港なんだな
スーツ姿の人達から次々腕章を外して撮影場所へ
最後にエキストラ配役担当の人が空港とスーツには場違いなボロボロのピンクのでかいカバンを1つ持って来た
エキストラをちらちら見回した後でその場違いなカバンがオレの手に渡されオレも撮影場所に移動(変人バンザイ)
担当「もう通行人が結構居るから壁に持たれて時間潰してる感じで少し待った後で歩き始めてくれますか」
オレ「本でも読みましょうか」(カーディガンのポケットから安部公房の「壁」の文庫本を取り出して見せながら)
担当「はい、じゃあ5秒数えてから歩き始めてください」
オレ「(聞き逃したので)何秒ですか?」
担当「5秒、いや、8秒、ゆっくり数えて」
テイク1
「本番行きます」
「本番」
「本番」
「カメラ回りました」
「カメラロール」
「ロール」
「シーン〜の〜」
「テイク1」
カラックス「アクション」(低い声で)
「カット」
「カット」
「はい、カット」
腰が痛いのですぐに屈み込む
担当「すいません通行人が多くなったんでやっぱりずっと待ってて貰えないですかね、あと今日携帯お持ちじゃないですか」
オレ「ありますよ」(プリペイドの携帯電話をパンツのポケットから出しながら)
担当「じゃあそれで旅立ちの前に電話してるって感じでずっと話してて貰えますか」
テイク2
終わって再び屈み込む
ってあれスーツケース回収してるし
場面が空港じゃなくなったみたいだ
がオレのピンクのカバンはそもそも空港カテゴリから外れてるようでスルー
あとは携帯で話してるフリと屈み込みの繰り返し
顔バレがイヤだったんでずっとカメラにケツ向けて手すりにモタれてクネクネしてた
映ってるんかねえ
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そのシーンの撮影が終わった後エキストラは撮影場所の反対側で全員待機
役者だけであとは2シーンくらい撮ってたんかな
最初は立って見物していたエキストラが1人また1人と座り込んでいって15:30になって解散
昨日とサイズ違いのT-Shirtを貰って帰宅
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その4は映画が公開される来年の8月かな
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続きはこっち